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2018年11月授業報告(3年生~上級コース)

オルガノン原書

11月10日(土)11日(日)

今月は、「8月・10月のレメディの復習(Cic.Cupr.Bufo.Ant-c.Lac-d.)」「オルガノン学習(§231~244)」「今月のレメディ学習(Ther.Aeth.Nat-s.)」「ケース学習(2回目の処方を考える)」(画像は、オルガノン英文書(ボーリケ訳))

 

「ケース学習(2回目の処方を考える)~前半」

クラシカルホメオパシーの原則の一つは、一度に1種類のレメディを必要最小限使うことです。(シングルレメディ・ミニマムドーズの原則)

しかし、実際には、1種類のレメディだけで、健康の回復ができる例は、多くはありません。過半数のケースでは、最低でも数回以上のセッションは必要になり、その経過を見ながら、都度、次の最適レメディに変えて行くことになります。

類似性の高いレメディを飲んだ人では、まるで玉ねぎの皮をむくように、次の新しい症状の全体像が出て来ます。その新しい全体像に対して類似したレメディを探して行きます。これを健康を回復するまで続けて行きます。

そういう現実的なケースを材料にして、初回のケース分析から2回目のセッションに至るまでの捉え方や進め方(ケースマネージメント)を順次、皆で考えて行きました。
皆さん、ケース学習にも次第に慣れて来たようで、多くの方が、ケース記録から、病の核心を捉えることができるようになってきました。同時に、それに適したレメディの提案もできるようになってきました。講師としては、とてもうれしいことです。

来月、後半をする予定です。今から、楽しみです。

 

オルガノン関連§(抜粋要約)

§182 現れてる症状が少ないために最初のレメディは不完全にならざるを得ないとしても、その都度適切なレメディを選んで行くことが、病の内容を完全にすることに役立つ。

§183 最初のレメディがもはやそれ以上働かなくなったら、現状の病状を記録し、それに基づいて次のレメディを見つければよい。そのレメディは今の状態にまさに適したものであり、症状の数も増え、症状像としてより完全になっているはずであるから。

§184 これを回復するまで続けること。